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『魔法少女まどか☆マギカ』を観たことない人にまどマギ批評させてみた

 

批評その1

 

山田さん(仮名・21歳・都内在住・大学生)

 

「ま、『魔法少女まどか☆マギカ』? あ、ああ。知ってますよ。小さい女の子にすごい流行ったよね。ね? あ、うん。流行った流行った。も、もちろん毎週観ましたよ。これは流行ったよなあ、うん……」

 

「なんていうか、その、すごいアレですよね。まあ流行るだけのことはあるっていうか、そうそう、シナリオがいいんですよね。魔法少女アニメなのに、子供向けに留まらないメッセージ性というか……愛ってこういうことなんだ、みたいな。え、最初から子供向けじゃない? そ、それくらい知ってますよ。大人も楽しめるって感じですよ……ね? その、魔法少女まど……えと……そう、まどか☆マギカ。まどか☆マギカね、うん」

 

「え、お気に入りは何話かって? 僕はほら、やっぱりその……十八話、そうそう! 全部で十二話ですよね! もちろん知ってましたよ。何話が好きかって、まあなんだかんだいっても第一話ですよ。主人公の女の子の初めての変身シーン。やっぱり最初のインパクトが肝心……え、一話に変身シーンはない?」

 

「す、好きなキャラ? 僕はもちろんほら、アレですよ……主人公の、ま……マギカちゃん。そうそうまどかちゃん」

 

「わ、話題になった第三話の感想、ですか……そうですね、第三話、第三話……ほら、なんかこう、ババンって感じで、プシャーってなって、ドーンみたいなことじゃないですか。あと、なんだ……そこはかとなくエロいですよね。正直、お世話になりました」

 

「キュウべえについてどう思うか、ですか? 有名な寿司屋ですよね。僕はまだ学生なんでああいう立派な店では食べたことないんですけれど、一度は行ってみ……え? そっちの久兵衛じゃない? ジョ、ジョークに決まってるじゃないですか、ははは。キ、キュウべえについてはですね、えと、ぼっ、僕は好きですよ? 必殺技とかカッコ良かったですし。え、どんな技かって? ほら、あれですよ。なんかあの……自爆っぽいやつ……」

 

 ――ありがとうございました。

 

 

 

批評その2

 

鈴木さん(仮名・52歳・埼玉在住・青果店経営)

 

「いらっしゃい! 今日はね、いい大根が手に入ったんだよ。今なら一本百円! 安くしとくよ!」

 

「まどか☆マギカ? 珍しい名前だね。すまねえけどそういう小洒落た野菜はうちには置いてねえな。でもよ、うちにあるのはどれも新鮮! 農家から直接買い付けた無農薬野菜ばっかりだ! なに、シャルロッテ? 兄ちゃん、それを言うならエシャロットだろ? でもすまねえな、エシャロットもうちには置いてねえんだ」

 

「兄ちゃん、今日の晩飯なに作るんだい? 適当な野菜見繕ってやるからよ! なになに、蒼樹うめ? 兄ちゃん、うちにゃ梅は置いてねえんだわ。梅ならよ、斜向かいの漬物屋に行きな。あそこの梅干しと佃煮がまた美味いんだ。俺からの紹介って言っとけばサービスしてもらえるからよ!」

 

「救済の魔女? なんだ兄ちゃん、キ◯ーサイの青汁が好きなのか? うちには新鮮なケールも置いてあるんだ。家にミキサーあるか? うちのケールで作った青汁は格別だぜ! グリーフシード? そいつはよくわかんねえけど、グリーンピースなら置いてあるぜ!」

 

「なんだい、兄ちゃん。さっきからジロジロ見て。何も買っていかないのかい? 何、円環の理? うちは冷やかしお断り、なんつってな! 見ていくだけならタダだ! ゆっくり選んでいってくれよ!」

 

「そうだ兄ちゃん、今なら特別サービス。大根とじゃがいもも買っていったらおまけにニンジンも付けてやる。これでなんと百五十円! でも兄ちゃん男前だから特別に百」

 

 ――ありがとうございました。

 

 

 

批評その3

 

佐藤さん(仮名・三十八歳・都内在住・AV男優)

 

「こういうビデオ出るの初めて? 緊張しなくていいからね~。肩の力抜いてね~。まどか☆マギカ? へえ、有名なんだ。そうか、みんなに観られちゃってるんだ。ほら、まどか☆マギカもうこんなに見られちゃってる。あ~、丸見えだね。あ~、いやらしい……」

 

「ん、ソウルジェム? これソウルジェムっていうの? すごく固いよ? すっごく固くなってるよ? あ~、すっごいほら色変わってきた。ほら、だんだん色濁ってきてるよ? ソウルジェムすっごい色濁ってきてる。あ~、これいやらしいな……こんなに黒くなって、普段から結構いじってる? 自分でソウルジェムいじってるんだ?」

 

「ほら、口開けて。マミって。俺のマミって。そうそう、あ~、うまいね。あ~、すごい……」

 

「すっごいグショグショになってるね。もうこんなにイヌカレーでてるよ。あ~、これいやらしい。あ~、すっごいロッソ・ファンタズマしそう……」

 

「コネクト? もう俺とコネクトしたいの? 積極的だね。じゃあコネクトするよ? 君にコネクトするよ? あ~、すっごい、あ~」

 

「中で契約しちゃうよ? いいの? 君の中で契約完了しちゃっていいの? 魔法少女になってくれる? いくよ? 契約いくよ? ティロ・フィナーレいくよ、ティロ、ティロロ、あ~……はあ~……出たよぉ、中でティロがフィナーレし」

 

 ――ありがとうございました。

 

 

 

評論その4

 

北野さん(六十六歳・都内在住・お笑いタレント兼映画監督)

 

「はい今週も始まりました、天才た◯しの元気が出るテレビ~! おいマミさんこっちこい、早くこっちこいバカヤロ。見てくださいこのでかいだけの胸! 中学生とは思えないでしょ。こないだこの胸の谷間から徳川の埋蔵金が出てきたとかってね。糸井重里がやってきてね。わあい大儲けだつってね。それをシャルロッテがパクって食べちゃってね。ううんお金って不味いねとか言ってね。間違ってマミさんの頭食べちゃったとか言ってね。バカヤロ、なんつってね」

 

「それじゃいきましょう、はい。今日のテーマはこれ。『こんなまどか☆マギカは嫌だ』。え~、『キュウべえがアダルトビデオのスカウトマンだ』。これはイヤですね。こう渋谷なんか歩いてさ、『僕と契約して裸でウ◯コ食べてよ』なんつってね。いきなりスカトロかよってね。そんでマミさんもうっかり出ちゃってさ。ウ◯コ食べちゃって。ついでにシャルロッテもウ◯コ食べちゃってね。間違ってマミさん食べちゃったなんてね。バカヤロ、なんつってね」

 

「はい次は『上条恭介が範馬勇次郎並みに丈夫だった』。これはなんなんでしょうね。腕の怪我なんか本当はなんともなくってね。思わずバイオリンを握りつぶしたりしちゃってね。美樹さやかもなんで契約しちゃったんだって話になってね。『あたしって、ほんとバキ』なんつってね。そんで魔女になって暴走しちゃってね。シャルロッテがそれを止めようとしちゃってね。間違ってマミさん食べちゃったとか言ってね。バカヤロ、なんつってね」

 

「ええ今度はこちら。『ほむほむじゃなくてホモホモだった』。これはたまんないですね。ほむらが実は男の子でね。最終回じゃまどかの弟のタツヤをさ、自分好みに育てようとか思っててね。そんでキュウべえが『これじゃ魔法少女じゃなくて魔法少年じゃないか』とか言ってね。とりあえずしゃぶれよとか言ってね。そんでシャルロッテがしゃぶろうとしちゃってね。間違ってマミさん食」

 

 ――ありがとうございました。

 

 

 

批評その5

 

高田さん(六十四歳・都内在住・通信販売業経営)

 

「はい、ジャパ◯ットたかたが今日紹介します商品はこちら! 最新モデルの四十八型プラズマテレビ! すごいでしょ、大きいでしょ。ひとりぼっちは淋しいもんな、そんな日も! テレビがあれば楽しく過ごせるんですね~!!」

 

「こちらのプラズマテレビ、付属のエイチデーデーになんと六百時間ものテレビ番組が録画可能! ほむほむが何度時間を逆行しても、活躍はすべてこの中に収まっちゃうんですね~!!」

 

「そして今回特別に、本日限り、本日かーぎーりでこちら! 最新のデーブイデーレコーダーもお付けします! このレコーダーにこちら、『魔法少女まどか☆マギカ』のデーブイデーを入れると、好きなシーンが何度でも、美しい画面で観れてしまうんですね! 三話のあのシーンだって、リピート再生機能でほら、何度でもマミれます。何度だってマミれちゃいます! シャルロッテからマミさんの頭がこの通り出たり入ったり、出たり入ったりしちゃうんですね~!」

 

「さらに古くなったテレビや美樹さやかのゾンビ、こちらどのようなものでも二万で下取りさせていただきます! これでお値段はなんと九万八千円! 九八(きゅうべえ)となっております! もちろん配送料から設置費用に金利手数料、円環の理に導かれた魔法少女の魂もすべて、ジャパネットた◯たが負担します!」

 

「次の商品はこちら! 謎の白い液た」

 

 ――ありがとうございました。

 

 

 

批評その6

 

鳩山さん(六十五歳・都内在住・元内閣総理大臣)

 

「私といたしましてはこの『まどか☆マギカ』を非常に楽しく拝見させていただきましてやはり国民の皆様に愛される作品というだけあってスタッフの方々には賛辞を送りつつも我々民主党としましては有権者の皆様に政権を任された以上この作品のように愛される政党を目指していきたいと思いながら作品に対する深い言及は現在官邸のものや閣僚たちと時間をかけて意見の摺り合わせとした上で前向きに検討させていただきたいと考えながらその一方でやはりメガほむ可愛いといった国民の皆様の声に真摯に耳を傾けた上で最善の努力を重ねていきたいと思いつつ野党とも十分な審議を重ねた後に段階的にではありますが具体的な案を練り上げながらもやはり杏さやは正義であるという沖縄県民の皆様のお気持ちにも配慮させていただき」

 

 ――ありがとうございました。 

 

 

 

批評その7

 

松岡さん(四十四歳・都内在住・元テニスプレーヤー)

 

「はい君! 観た? 『まどか☆マギカ』観た? 観てない!? まだ観てない!? はいダメ! 君ダメだ! これじゃウィンブルドンには出られないぞ!!」

 

「いいか、全身に気合を込めるんだ。『まどか☆マギカ』を観るときは、指先の神経にまで力を込めて。この一話は唯一無二の一話なり! ボールに向かう時も一緒! それくらい力込めて! 自分を信じろ!!」

 

「観たか!? 観たね!? よくやった! よく頑張ったね!! 食いしん坊バンザイ!!」

 

「僕? まだ観てない!!」

 

 ――ありがとうございました。

 

 

 

批評その8

 

矢口さん(三十歳・都内在住・元モー◯ング娘。)

 

「私、小さい頃から『まどか☆マギカ』が大好きで」

 

 ――ありがとうございました。

 

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