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もしもおとぎ話に官能小説がまぎれこんだら

ネタ

 桃太郎

 

 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんが洗濯をしていると、川上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れて来ました。おばあさんは桃を持ち帰り、おじいさんと一緒に桃を真っ二つにしました。すると、中から赤ん坊が現れて、おぎゃあおぎゃあと泣きだしました。

桃から生まれたので桃太郎と名付けられた赤ん坊はすくすくと育ち、立派な青年になりました。そしてある日、おばあさんにこう言いました。

 

「へへっ、あんた歳の割にはいいカラダしてんじゃねえか」若い男はマサコの身体に抱きつくと着物の懐に手を差し入れた。

身をくねらせて抵抗するマサコ。しかしすでに齢六十を超えていたはずのその身体は、数十年ぶりに若い男に抱きしめられたことで胸の奥に、情欲の炎がちらりちらりと灯り始めていた。

「やめてっ! こんなところを夫に見られたら……」それでもマサコは抵抗を止めない。

「大丈夫だって、しばらくは帰ってこねえからよ。それより今日はたっぷり楽しもうぜ」

 マサコの息が荒くなる。自分でも、身体が芯から熱くなり、若い身体を求めていることに気付いていた。しかしここで欲望に屈するわけにはいかないのだ。

「お、お願い……かわりにこれをあげるから許してっ……!」

 

おばあさんからきびだんごを受け取った桃太郎は、「日本一」と書かれた旗を持って鬼ヶ島へと向かいました。

その途中で犬に会いました。「桃太郎さん、どこへ行くのですか」

「今から鬼ヶ島へ鬼退治に行くよ」

「そのきびだんごをくださったら、家来としておともしましょう」

 

「オラッ、これが欲しかったんだろ!?」男が激しく動くと、敏感になった身体に快感がズンズンと響いてきた。

「へへっ、犬みたいに尻を振ってやがるぜ。ほら、ワンって鳴いてみろよ」

「わ、ワン! ワン!」

「はっはっは、もう完全に犬だなぁ? ほら、ご主人様って言ってみろよ!」

「ご、ご主人様ァ」

「これからたっぷりしつけしてやるからよ。しっかりついてこいよ!」

「は、はいぃ! 私はあなたの犬ですぅ……!」

 

 犬を連れた桃太郎は途中で猿、雉を家来に従い、鬼退治へと赴きました。鬼ヶ島につくと。そこでは鬼たちが飲めや歌えやの大騒ぎ。

「やい、鬼ども。僕達が退治してやる」桃太郎達は一斉に鬼へと襲いかかりました。

 酔っ払っていた鬼たちは不意を突かれててんてこまい。犬は腕に噛み付き、猿は顔をひっかき、雉はくちばしで頭を突っつきます。

「これでとどめだ」桃太郎は刀でボロボロになった鬼を一突きしました。

 

 ズリュリュリュー!! 男のたくましいそれが奥の方へと差し込まれる。

「アアーッ!」

 全身を貫くような甘い痺れが爪先まで走り回る。身体がビクビクと痙攣し、大きな波のような快感が全身を支配した。

「まだ終わってないぞ!」何度も何度も激しく突き上げられ、ついに限界へと到達した。

「アアー!! イッちゃうううう!!」

 

 鬼はバタリと倒れました。

 桃太郎達は金銀財宝を持ち帰り、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。

 

 

 

浦島太郎

 

 

 漁師の浦島太郎が海へ向かうと、子供たちが亀をいじめていました。

 

「へぇ~、おじさんってこういうことをされるのが好きなんだあ」

年端もいかぬ子供たちが男の亀をいじめ倒した。足で踏みつけ、鞭で叩き、男の尊厳を執拗に甚振る。

 繰り返される屈辱的な行為。大の大人が、幼い子供たちの性の玩具として弄られることの恥辱。しかしその反面で、男の亀は悦びの涙を垂れ流していた。

 

 浦島太郎が亀を助けると、亀はおじぎをしながら「助けてくれてありがとうございました。お礼にあなたを龍宮城に連れて行きましょう。私の背中に乗ってください」と言いました。

 亀の背中に乗って龍宮城にたどり着いた浦島太郎。ごちそうの山にたくさんのお酒、タイやヒラメの舞い踊り。浦島太郎は夢心地で竜宮城の日々を過ごしました。

 ある日、地上のことが気になった浦島太郎は帰ることに決めました。竜宮城の主人である乙姫は、竜宮城から去る浦島太郎にひとつの箱をあげました。

「この箱には時が入っています。この箱を開けぬ限りあなたは歳をとることはありません。けして開けないでくださいね」

 地上に戻った浦島太郎は驚きました。地上ではすでに数百年の時が経っていたのです。

「この箱をあければ元に戻るのでは」浦島太郎は乙姫の忠告を無視して箱を開けました。

 すると中から、白い煙がもくもくと出てきて、

 

 全身に白いものをあびせられ、口からはよだれを垂れ流し、目はうつろ。すっかり汚されてしまい、すでに元には戻れぬほどの、快楽の奴隷へと堕ちてしまっていたのだ――。

 

 

 

赤ずきん

 

 

 あるところに、いつも赤いずきんをかぶっていたので「赤ずきん」と呼ばれていた女の子がいました。赤ずきんはケーキとワインの入ったかごを持って、離れて暮らす病気のおばあさんのところへお見舞いへと向かいました。

「怖い狼がいるからけして寄り道をするんじゃないよ」お母さんは言いました。

 赤ずきんはお見舞いの途中で、一匹のオオカミに出会いました。

「やあ、赤ずきんちゃん。おばあさんの家に行くのかい? そこに花畑があるから、お花を摘んでいくとおばあさんも喜ぶよ」

 寄り道をするなと言われていた赤ずきんでしたが、結局花畑へと行ってしまいます。オオカミはその隙に、おばあさんの家へ先回りしました。

 オオカミは寝ているおばあさんの布団をはぐと

 

「なんだ、もうすっかり準備万端じゃねえか。本当は欲しくてたまらなかったんだろう?」マサコの身体をねぶるように眺め、オオカミのような目をした男は舌なめずりをした。

 布団の中のマサコは黒い下着姿で、男の来訪を待っていた。すでに還暦間近とは思えないほどなめらかな肌と肉感的な身体を包むガーターベルトからは、年齢を重ねたものにしか放てない大人の色気が漂っている。

 あの日、男に抱かれてからというものの、貞淑な妻として夫以外の男性に目も向けず生きてきたマサコの中に宿る情欲が激しく燃え上がり、気がつけば毎日、男にまた抱かれることを望むようになっていたのだ。

 自分でも驚いていた。私の中にここまで大きな色欲が眠っていたなんて……。

「ま、待って。今日は孫がうちにくるの。お願いだから今日はここまでにして早めには帰って……」

「何を言ってんだ。あんただって何か期待してたから俺の言うことを素直に聞いてそんな格好してたんだろ? 俺がきてその姿を見られるのをずっと待ってたんだ。とんだ淫乱婆さんだなあ、え? 見てみろよ、俺のジャックと豆の木はもうこんなにカチカチ山なんだよ」

 衣服を素早く脱ぎ捨てて裸の王様になった若い男。口ではなんと言えても身体だけは男に逆らえなかった。男の唇がマサコの首筋に触れると、導火線に火が付いたように、マサコの身体が熱を帯び始めた――。

 

 おばあさんを食べてしまったオオカミはおばあさんに変装すると、布団の中に潜り込んで赤ずきんがやってくるのを待ちました。

 やがて赤ずきんが到着すると、赤ずきんはおばあさんの様子が可笑しいことに気づきました。

「おばあさん、なんで耳がそんなに大きいの?」「それはお前の声をよく聞くためだよ」

「おばあさん、なんで目がそんなに大きいの?」「それはお前の顔をよく見るためだよ」

「おばあさん、なんで口がそんなに大きいの?」「それは……お前を食べるためだよ!」

 赤ずきんはオオカミに食べられてしまいました。その一部始終を見ていた猟師は、お腹いっぱいで寝ているオオカミの腹を切って、中からおばあさんと赤ずきんを助け出しました。三人はオオカミのお腹にたくさんの石を詰めて糸で縫い合わせました。目を覚ましたオオカミはそのまま川に落ち、溺れて死んでしまいました。

「ああ怖かった。私、もう寄り道はしないわ」と赤ずきんは反省しましたとさ。めでたしめでたし。

 

 こうして男の束縛から解放されたマサコは、その一方でどこか物悲しい気持ちを残したままだった。これでこれからは夫に後ろめたい気持ちを抱かずにすむ、けれど、心にぽっかり穴が空いたようなこの感覚は……。

 その悲しみをごまかすために、飲みなれないワインに口を付けた。孫娘がマサコのために持ってきてくれたものだ。

 しかし、ワインを一口飲んだマサコは、不意に目眩を感じてベットに倒れた。もう酔ってしまったのだろうか? いや、ワインになにか盛られてしまった――?

 動けなくなったマサコに覆いかぶさってきたのは、孫娘だった。小さな舌を出して指をペロリと舐めた孫娘は、何か企むような意地の悪い目をマサコに向ける。

 「だめだよ、おばあちゃん。男なんかに色目使ったら。おばあちゃんは私だけのものなんだからね――」

 

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決定版 心をそだてる これだけは読んでおきたい 世界の名作童話 (決定版101シリーズ)

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