続・Amazonで嫌がらせを受けている話
以前投稿した「Amazonで嫌がらせを受けている話」の続きであり、結果になります。
前回の記事を読むのが面倒くさい!という人のために三行で説明すると、
・Amazonで発売されている自著の電子書籍のレビューの中に、「表紙の画像が無断使用。イラストの作者も言っていた」というコメント&★1つが。
・表紙のイラストは無料素材サイトで正規の手順を踏んで手に入れ、規約を守りながら使っているもの。イラストの作者の方に事実誤認があったか、もしくは何者かによる嫌がらせ目的の可能性がある。
・レビューの違反報告&削除申請を出しつつ、イラストの作者の方と連絡を取る。
これが問題のレビュー。
イラストの作者と連絡を取った結果
表紙イラストを描いたのはマフィン氏というイラストレーターの方。記事の投稿後、早速連絡を取りました。数通のやりとりを交わした結果を報告します(メールの内容を一部引用し、記事として書く許可は得ています)。
マフィン氏によると、
・「無断使用している」と言ったことはない。今後も無断使用されたと断言するつもりはない。
・件の電子書籍の存在は人づてに教えてもらっていて、自分のイラストが表紙に使われているのも知っていた。
・数人の前で「このタイトルでこの表紙だとこの絵が有害みたいだね」と冗談交じりで言及したが、けして悪意のあるものではなく、またこの絵がそういう意図を持って使われたものではないということも理解している。
・そのコメントを聞いた人の中にレビューを書いた方がいるのなら、無断使用だというのは完全にその方の勘違いである。
・絵を売るなど、直接金銭に関わるものではなければ、自分の絵は自由に使ってもいい。ただ、一言あれば嬉しい。
・もし私のコメントに非を感じたのなら謝罪したい。
ざくっとまとめてはありますが、メール自体にはとても丁寧に、かつ詳細に返信が書かれており、こちらが問題に巻き込んでいるにも関わらず真摯な姿勢で応じてくれたマフィン氏に感謝しています。
よほどの勘違いがない限りはマフィン氏のコメントによって件のレビューがついたとは考えにくいので、やはり僕(もしくはマフィン氏への)への嫌がらせであることが確定したと言えます。
Amazonに削除依頼を出した結果
有り難いことに、前回の記事を読んでくれた方々から、支援の声を多くいただきました。違反報告をしたという方もいれば、Amazonに直接削除報告をしたほうがいいとアドバイスをくれる方まで。
早速KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)のカスタマーサービスから、レビュー削除の申請を出しました。
文面は以下の通り。
KDPで自著を出版している者です。
今回、私の出版している電子書籍についたカスタマーレビューの中に、名誉を損なう虚偽の内容が書き込まれているのを発見しました。
下記URLが該当のレビューになります。
http://www.amazon.co.jp/review/R1S6LOPUF9MQM7/
「表紙の画像が無断使用。イラストの作者も言っていた」といった旨の内容なのですが、表紙の画像は正規の手順を踏んで入手し、違反のない使用法をしているものであり、また実際にイラストの作者の方とも連絡を取り、無断使用と言及した覚えはないという確認を取りました。
よって先述のレビューは事実誤認、もしくは悪意を持って書き込んだものに当たります。
こちらが放置され続ける限り、著者である私、またイラストの作者の方の名誉は著しく傷付けられるものとなります。
どうか、削除のご検討をよろしくお願いいたします。
こちらを送信して約十数時間後、Amazonカスタマーサービスから以下の返信が届きました。
Amazon.co.jpにご連絡いただき、ありがとうございます。
ご指摘がありましたカスタマーレビューの内容を検討した結果、当サイトのレビューガイドラインには抵触していないという結論に達しました。
Amazon.co.jpのカスタマーレビューは、お客様の自由な意見を発表できる場を目指しており、より幅広い意見の交流が当サイトを活性化させると信じております。また万一投稿者の勘違いや誤認であっても、当サイトではすべてのレビューは事実に基づいて投稿いただいているものと信頼し、審査をさせていただいており、あくまでも投稿いただいたカスタマーレビューを、ガイドラインに照らし合わせて審査を行い、掲載もしくは非掲載の判断を行なっております。 ガイドラインに触れない限りは、お客様の正直な感想として広く受け止めたいと考えております。
Amazon.co.jpのまたのご利用をお待ちしております。
削除の申請は一蹴されました。
「また万一投稿者の勘違いや誤認であっても、当サイトではすべてのレビューは事実に基づいて投稿いただいているものと信頼し」ってなんなんでしょうね……。
Amazonの中では「名誉を傷つける事実誤認>>>(超えられない壁)>>>裏付けの取れた事実」なのでしょうか。
ちなみにこちらがAmazonのレビューガイドライン。「商品と関連のない内容で、個人を誹謗中傷する表現又は悪意を含む内容 や表現」に抵触しそうな気もしますが、これはつまり「商品に関連があれば誹謗中傷や悪意ある表現(嘘による名誉毀損も)OK」ということなんですね。
「お客様の正直な感想として広く受け止めたいと考えております。」と言われても、こっちは広く受け止められません。Amazonはノーダメージだけどこっちはリンチされ放題なんです。
違反報告が蓄積されればあるいは……とも思うのですが、Amazon自体がこんな考え方だとそれも難しそうです。せっかく違反報告を手伝ってくれた方もいるというのに、本当に申し訳ない。不甲斐ない気持ちでいっぱいです。
結論:無実は証明できた。でもAmazonでの嫌がらせは簡単に止められない
結果は残念なことになってしまいましたが、それでもこの場で無実を証明することもできましたし、きっと今後も嫌がらせと戦うことになるかもしれませんが、それでもまた新しい電子書籍を書いていけたらと思います。
このような嫌がらせをするレビュアーに対しては、みっともなくないのかな、自分を情けなく感じないのかな、プライドがないのかな、などと思ったりもしますが、きっとそんな誰もが持っている当たり前の恥じらいなど通用しないのでしょう。
最後に今回、支援の声をくれたりアドバイスや違反報告の手伝いをしてくれた方々、またこちらの問題に巻き込んでしまったのに真摯な対応をしていただいたマフィン氏に、お詫びと感謝の気持ちを込めて。ありがとうございました。
こちらが今回、件の表紙を提供していただいたイラストレーター、マフィン氏のブログになります。素晴らしいイラストばかりなので是非御覧ください。