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死語だらけの走れメロス

  メロスはプッツンした。必ず、チョベリバな王を除かなければならぬと決意した。

 結婚式を間近に控えた妹を持つメロスは、このアベックに贈るトレンディな衣装を買うためにシラクスの街へこにゃにゃちわー。シラクスの街にはメロスのマブダチのセリヌンティウスがいた。

 しかし、街の様子がなんだかブルー。

「王様は人を信じられなくなり、逆噴射して街の人間を次々と首チョンパするようになったのです」

「そんなバナナ。なんという困ったちゃん」

 怒ったメロスは城まで行ったが、逆に捕まえられてしまい王の前に連れて行かれた。王様はメロスに死刑を言い渡した。

「逝ってよし」

「冗談はよしこちゃん! ちょっとタンマ。村でムチムチプリンな妹が結婚式を控えている。三日だけ待ってくれ。その間、友人のセリヌンティウスを人質に置いていく……セリヌンティウス、人質になってくれるか」

「なーるほどザ・ワールド秋の祭典スペシャル。わかった、行ってこいメロス!」

 その晩、メロスは村へレッツらゴー。

  一睡もせず走りぬいて村についたメロスは、村人達とニャンニャンして翌日、強引に結婚式を行わせた。メロスはずっとこのままでいたいと思ったが、そうはイカの金玉。

 翌日、メロスはシラクスの街へと向かったが、昨夜の豪雨で川が氾濫し、橋が壊されていた。

「ガビーン! 聞いてないよォ~! 川よ、どうか静まりたまえ~」

 哀れメロス、運命のなすがまま、キュウリがパパ。仕方なく川へ飛び込み、なんとか向こう岸まで渡ってみせた。

 すると、目の前に山賊の一味が現れた。

「お前ら、かかれ!」

「その手は桑名の焼き蛤!」

 山賊たちはメロスに飛びかかったが、メロスは傍にあったローラースルーゴーゴーで山賊に一撃をお見舞いした。

「ギャフン」

 山賊たちを倒してメロスは走り続けたが、いよいよ疲労がピークに達してバタンキュー。

 ああ、私はもうダメだ。もう諦めてしまおう。喉もカラカラだ。セリヌンティウス、許してチョンマゲと思ったそのとき、目の前に小川が流れているのを見つけた。

「水だ、うれピー! いただきマンモス」

 メロスは川の水を飲んで喉の渇きを潤すと、ユンケルンバでガンバルンバ。再び走りだした。

 途中、セリヌンティウスの弟子であるフィロストラトスが現れた。

「メロス選手!」

「なんじゃらホイ」

「もう間に合いません。セリヌンティウス様は処刑されます。あの人は最後まで貴方を信じた。しかし、今はあなたの命が大事です」

「何を言う早見優! ここまできたら最後までやるっきゃナイト!」

「ああ、あなたはアッパッパーになってしまったのか。でも、もしかすると間に合うかもしれない。走れメロス。私はここらでドロンさせていただきます」

 メロスは全力で走り、ついに処刑場に辿り着いた。

「恥ずかしながら帰ってまいりました」

 メロスが叫ぶと、セリヌンティウスは解放された。

「メロス、おかえりんご」

「セリヌンティウス、あたいを殴れ。あたいは一度、悪い夢をみた。君に殴られなければ、君を抱きしめる資格が無い。おっと、顔はやめなよ。ボディにしな!」

 セリヌンティウスはメロスを殴ると、こう言った。

「メロス、アイムソーリーひげソーリー。私も一度、君を疑ったのだ」

 メロスがセリヌンティウスを殴ると、それから二人はひしっと強く抱き合い、周りの者は拍手をしながら「ヒューヒュー」「アチチだよ」と囃し立てた。

 王様は言った。

「開けてびっくり玉手箱。お前らは私の心に勝った。どうか私もお前らの仲間に入れてくれないか」

「モチのロンよ」

 すると、ひとりのナウいヤングな少女がメロスにとっくりのセーターを着せた。セリヌンティウスはメロスに教えた。

「メロス、君はマッパじゃないか。そのオシャマなシティーガールは君のチョメチョメをみんなに見られることがヒジョーにキビシーのだ」

 勇者はひどく赤面したんだっちゅーの。

 

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