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クソリプだらけの桃太郎

 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいるのは、おじいさんとおばあさんがいない人に対して不謹慎だと思います。

 おじいさんが山へ柴狩りに、おばあさんが川へ洗濯に行くと、川上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れてきました。

「ネタ乙。川上から大きな桃が流れてくるなんて普通ありえない」

 家に持ち帰って桃を割ってみると、桃の中から赤ちゃんが生まれてきたことくらい私は小学生の頃から気付いてましたけど?

「桃から生まれたから、名前は桃太郎にしましょう」

「それは桃から産まれなかった人は桃太郎と名乗ってはいけないということか?」

 すくすくと育った桃太郎は、ある日おじいさんとおばあさんに言いました。

「おじいさん、おばあさん。僕は鬼ヶ島へ鬼退治に行ってきます」

「そんなことよりきび団子の真実を知ってください!」

 桃太郎が鬼ヶ島ヘ向かっていると、向こうから犬がやってきました。

「桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたきび団子、ひとつ私にくださいな」

「間違ってますね。『きび団子』というのは後々に付けられた名前で、この話が作られたときの時代だと正しくは『とう団子』という名前なんですよ」

 犬を家来にした桃太郎は、続いて猿に出会いました。

「桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたきび団子、ひとつ私にくださいな」

「やめてください! きび団子を食べられない人もいるんですよ!」

 猿も家来にした桃太郎は、続いてキジに出会いました。

「桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたきび団子、ひとつ私にくださいな」

「きび団子をもらえなかったやつってすぐブロックするよなw」

 桃太郎が鬼ヶ島ヘ着くと、鬼達に向かって言いました。

「フォロー外から失礼します。あなた達が人間に対してやっていることは犯罪の可能性があります。余計なお世話だと思いますが私達が鬼退治にやってきたので、参考までにリプを飛ばさせていただきました。長々と失礼しました」

 イヌは鬼に噛みつきましたが、僕もこないだイヌに噛まれたんですよ。

 サルは鬼をひっかきましたが、ひっかかないサルだっていますよ。

 キジは鬼の目をつつきましたが、まだ目なんかつついてるやついるんだ笑

「いてて、もう降参だ。許してくれえ」

「つまり俺たちの勝利ってこと?知らんけど。」

 こうして桃太郎達が金銀財宝を取り返し、幸せに暮らしたのは金銀財宝を取り返せなかった人達に対して不謹慎だと思います。

 

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