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これぞ決定版!本当に読んでおくべきSF小説4冊

ネタ

 

 近頃ネットのとある界隈では「読まないと恥ずかしいSF小説10選!」とか「本当に読むべきSF小説13冊!」など、大仰な文句をつけてオススメのSF小説を晒してはあーだこーだと盛り上がるのがブームになっているらしい。

 しかし片っ端から目にしたところ、そのどれもが筆者から言わせてもらえばオススメされた作品郡はクオリティや信頼性に欠ける。まるで聞きかじりの素人である。大体大げさなフレーズで人の心を惹きつけるものというのは往々にしてクオリティに自信がないものばかりだ。

 そこで、恥ずかしい思いをしたくない読者方々のために、あえてこのような表現を使わせてもらうが、「本当に読んでおくべき」SF小説4冊を筆者がオススメしていこうと思う。

 SF小説の世界の扉を叩きたい、そんな読者諸君の参考になればこれ幸いである。

 

 

【1】「太陽と月のダンス」 アルフレッド・ペプラー

 

【あらすじ】

少年ハマーンはある日、自分の意識と地球の意識をコネクトできる能力を手に入れる。地球と会話する彼の毎日は刺激に満ち足りたものであったが、思春期を迎えるにつれ何故自分にそのような能力が備わったのか、何かの宿命によるものではないかと思うようになるが地球は答えてくれない。そんな時、地球から大規模な数の人間が連続で消失するという事件が起きる――。

 

【解説】

アルフレッド・ペプラーといえば「銀河黙示録」や「神々のかけ算」などで知られるSF作家である。デビュー時にはその軽妙な文体があまりにも通俗的だと多くの批判に晒されたものだが、今となっては知らないものはいないほどアメリカを代表する国民的作家の一人に。本作は巨匠マイク・ベルトリッチ監督により実写映画化されこちらも大ヒットとなった。青春の甘酸っぱさを味わえる佳作である。

 

 

【2】「小宇宙交響曲(コスモ・シンフォニー)」 ピーター・トムズ

 

【あらすじ】

冷凍睡眠にかけられた十五人の男女。彼等はあまりにも高い戦闘力を持つ超能力者として生まれたが、時折暴走を起こしていた。やがてくる銀河規模の大戦に向けて、能力を制御できるシステムが備わるまで政府の手によって眠らされていたのた。数百年後、長い眠りから覚めた彼らが目にしたのは、異星人によって侵略された地球の姿だった。人類の誇りを取り戻すため、十五人の戦いが始まる。

 

【解説】

言わずと知れたピーター・トムズの代表作。それまではホラー小説やライトミステリーなどを手がけていたピーターが初めて本格SFに挑んだ意欲作であり、発売後には口コミですぐに大ヒット。ピーターがSF作家に完全な転身を遂げるきっかけとなった。その迫力に満ちた戦闘シーンはページを捲る手を止まらせてくれない。秋の夜長に一気読みしたい作品である。

 

 

【3】「遙かなるオリオン」 ジョン・ロブ・トーマス

 

【あらすじ】

宇宙移民である幼い少女ヘンリエッタとフワニータは貧しい環境にいながらも姉妹同様に育ってきた。しかしあるときを堺にフワニータの成長が止まってしまう。それは彼女が赤子だった頃に受けた手術が原因であった。このままではフワニータの身体が危険だと知ったヘンリエッタは、解決法を探るために政府のマザーコンピュータをハッキングする。そこで彼女が観たものは、人類の存亡を脅かす脅威の真実だった。

 

【解説】

お待たせしました。現代SF界の大家、ジョンの傑作です。すでに説明の必要はないとは思いますが、世界で七千万部のメガヒットとなった今作は世界幻想文学大賞やヒューゴー賞などSF小説の文学賞を総なめした、ジョンの長いキャリアの中でもまさに代表作と呼べる作品。リリカルな文体に迫り来るような心理描写は多くのフォロワーを生み出し、「ジョニスト」という言葉を生み出しました。

 

 

【4】「母星は心にあり」 アダム・サントラー

 

【あらすじ】

突然宇宙から飛来してきた謎の船。その中に積まれていた死体はなんと、現在の各国首脳陣だった。しかし全員、まだ存命中のはず。この船が時間の波を超えてきたものだと考えた人類達は……タイムトラベルSFの到達点とも言える表題作ほか、自然破壊を続ける人類のエゴの行く先を皮肉めいたシナリオで描いた「星々の声をきけ」、ルビー・デミタス主演で映画化されヒットした「アクエリアス、生命のマーチ」などを収録した短篇集。

 

【解説】

最後は比較的新しい作品から。SF界の新進気鋭であり、早くも短編の名手と呼ばれているアダム・サントラーの記念すべきデビュー作であり、大傑作。大胆な発想を巧みな文章力で練り上げ、キレ味のよい文体で読者の中に深い余韻を残す短編の数々は、まさにサントラー唯一無二の醍醐味。一気にその作品世界へ読者をトリップさせてくれることでしょう。本格SFの世界へ旅立ちたい、あなたのパスポートとなる一冊。

 

 

 

 以上。いずれもここ百年ほどに刊行された作品だが、言うまでもなく名作ばかり。人間の想像力には宇宙同様に限界がないことを気付かせてくれる作品達。

 三〇三五年現在、人類が活字媒体を脳に直接インストールできる技術が確率されて五百年ほどになり、読書時間がほほゼロ秒となった現代。火星ブックストアでは常時三億冊のSF小説のデータを保存中。上記の作品もすべてインストールできるので、この機会にみなさんも是非試してみてはいかがだろうか。

 もちろんSFばかりではなく、アシモフやハインライン、ブラッドベリや小松左京といった千年以上前に刊行された時代劇なども多数取り揃えている(もっとも当時ではこれらもSFと呼んでいたようだが)。

 なお話は唐突に変わるが、先日三代目森繁久彌の誕生パーティーがあった件について……。

 

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