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30歳になりました。あるいは「無欲」の重要性を知った僕。

 

 

 本日、2015年7月18日をもちまして、わたくし星井七億は30歳になりました。

 7月18日とは広末涼子の誕生日であり、板尾創路の誕生日であり、ネルソン・マンデラの誕生日であり、文部省の創設日であり、コミック百合姫の創刊日であり、板尾創路の誕生日でもあります。

 2015年も残り半分を切りましたが、今年は単著の発売を始め、「TV Bros」や「日刊SPA」などのインタビュー、二度のラジオ番組出演、トークイベントの出演、メディアへの寄稿などとにかく濃密な半年間でした。これらの貴重な経験も全て、日頃から僕の怪文書を読むことで貴重な時間を人生の三角コーナーに放っている皆様のご声援あってのものです。本当にありがとうございます。

 30歳を迎え様々な経験をさせていただき、しみじみ感じることは何事にも、「与えて得られるもの」「奪って得られるもの」「引き換えに得られるもの」という分類があって、損得を考えずに与え続けたことで気がつけば、ひょんなことから得られるようになった、恵まれるようになったものの持つ価値は出会いであれ物であれ、お金や虚栄心の充足とはとても引き替えにできないほど大きなものであるということです。

 それがコンテンツの違法な入手であったり、悪辣な言葉で他人を殴ることで自分の正義感を満たしたり、他人の尊厳を奪うことで自尊心を満たすことが当たり前の光景になりつつある今だからこそ、僕は「与えることで得られるもの」の重要性を自分に刻みつけたいと思っています。

  30代の生き方のモットーとして、僕はいかに「無欲」で在り続けるかを念頭に置きたいと思っています。最近話題のミニマリストになりたいわけではありませんし、適度な欲望は人生を楽しませるための潤滑剤として必要不可欠ですが、無闇矢鱈に欲しがるよりも自分の持ちえる知見やコンテンツを与え続け、他人に多くを望むより自分が多くのものを他人に差し出し、そうやって残ったものを誇れる、そのような人間が僕の理想です。

 それでも抑えきれぬ欲望は自分に向け、自分の持つ可能性を追い求め、ハートにいつも成長痛感じてまだ全力疾走中(by宇多丸)といった具合に、新しい表現へと返していく。ずいぶん曖昧で、無駄に意識が高いと一笑に付されそうですが、とりあえずはそれが僕の今後の展望です。

 それでは今後も「ナナオクプリーズ」を呆れること無く見守っていただけますよう、よろしくお願いします。

 

 

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